清水潔さんの『遺言』
鳥越俊太郎＆取材班の『桶川女子大生ストーカー殺人事件』
鳥越俊太郎さんと小林ゆうこさんの共著『虚誕〜警察につくられた桶川ストーカー事
件〜』
これらを読んでいただければ、詩織と私たちが受けた被害の内容、ストーカーたちの
実態、警察の悪事、マスコミの対応、そして私たちを取り巻いて動いてくれた人たち
の行動・活躍が、わかります。
このＨＰにおとづれてくださったみなさんには、ぜひ目を通して欲しいと思っており
ます。特に『虚誕』は、まさに国賠の戦いの内容が、私たちの心の動きが書かれてい
るのです。よろしくお願いします。本心では、世の中にもっと広めていきたいと願っ
ているのです。　　　　　　　　　　　　　　　猪野憲一

◇桶川ストーカー殺人事件　
これを読めば事件のすべてがわかる３冊

主犯を追跡！
『遺言』
　清水　潔　著（新潮社刊）

1999年10月26日、埼玉県の桶川駅前で女子大生が殺された。犯人は逃亡、警察捜査
は進まず、事件の解決は難航するかに見えた。しかし、「私が殺されたら犯人は小松
……」、被害者の遺した言葉を頼りに取材を続けた写真週刊誌『フォーカス』の記
者はやがて、警察より先に実行犯にたどりつく……。


警察を追及!
『桶川女子大生ストーカー殺人事件』
鳥越俊太郎＆取材班　著（メディアファクトリー刊）

この事件は、単なるストーカー殺人事件ではなかった。被害者の声を無視し続けた警
察、そこには警察の怠慢捜査、それを隠蔽するための「告訴状」の改ざんという許し
難い真実がかくされていた。被害者詩織さんの遺書、遺族がまとめた事件のあらまし
や警察への質問状、警察の回答書などのリアルな資料とともに、警察が謝罪し、ストー
カー規制法が施行されるまでの事件の真相が綴られている。


権力を提訴!
『虚誕〜警察につくられた桶川ストーカー事件〜』
鳥越俊太郎　小林ゆうこ　著（岩波書店）

事件から２年。謝罪したはずの警察が一転、国家賠償を求める遺族に信じられない反
論と攻撃を繰り広げている。裁判資料、供述調書、警察が公表しなかったストーカー
の足取り、そして、これまで遺族が一度も読むことができなかった、殺害された猪野
詩織さんの告訴状の全文……。ふんだんな資料とともに、事件のさらなる真相と裁判
の実情、そして娘のために闘い続けた遺族の記録が克明に綴られている。はたして市
民は権力と戦えるのか？