1999年10月、埼玉県桶川市のＪＲ桶川駅前で、女子大生の猪野詩織さん（当時21歳）が
男に刺されて死亡した。殺害実行グループの主犯は元交際相手の兄（元消防士・
2003年12月に無期懲役の実刑判決）。殺害事件後、ひどい報道被害を受けた詩織さん
だったが、生前「私が死んだら犯人は小松」と遺言を遺していた。殺害事件後も
捜査本部が元交際相手を捜査した気配はなく、実行犯グループを写真誌『フォーカス』が
暴いた。また事件の３ヶ月前、詩織さんは名誉毀損（被疑者不祥）で上尾署に告訴していたが、
上尾署はその告訴調書を改ざん、放置していたことが『ザ・スクープ』（テレビ朝日系）の
取材で発覚。
埼玉県警は'００年４月、内部調査報告書を発表した。告訴等の改ざんにより上尾署
係員３名が虚偽有印文書作成・同行使で有罪判決を受け懲戒免職処分を受けるなどし
た。事件が契機となり'００年１１月、“ストーカー規制法”が施行されたが、'００
年１２月、詩織さんの両親は「なぜ娘が殺されなくてはならなかったのか。真実が知
りたい」と埼玉県を相手どり国家賠償請求を提訴した。

※桶川ストーカー殺人事件・年表